母親の認知症奮闘記 ③

番号 3

# 介護録

『超速』で進む認知症

母親は認知症である、と分かっていながらも診断後はますます認知機能が低下してくる母。
母も受診後は今までの取り繕いをする必要が無くなったと変な解放感が生まれ、一気に症状は進んでいきました。

ゴミ屋敷状態も最低限の片付けを促し、処方された薬も飲んだことを忘れてしまい飲みすぎないよう服用タイミングに分けられた薬ケースを使ったり、極力会話をしてもらおうと週末は子供を預け、少しでも働くモチベーションを持ってもらおうとお礼のお金を渡したりと、これ以上症状が進まないよう何とか維持していました。

しかし、それに反して預けていた子供に何度も食事を出したり、今まで全く声を荒げるようなことがなかったのに急に怒り始めたり、薬も2日分一気に飲んでしまい具合が悪くなったりと毎日ペースで悪くなっているような感覚でした。

初診の2014年からだましだましやってきましたが、2016年にはあっという間に要介護3になってしまい、その頃は、過去の記憶の大部分が抜け、孫の名前はおろか自分の子供である私の名前まであやふやになっていたので、とても安心して一人では暮らせるような状態ではなく、特養に早々に申し込み、早期の入所を求めましたが、例外なく長~い順番待ちがあり、新参者の要介護3の優先度の低い”軽度”の人など、入所への道のりはなかなか厳しい状況でした。

➤次回、『母親の認知症奮闘記④』:https://oyakaigo.jp/article/show/26

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