母親の認知症奮闘記 ①
番号 1
どんどん行動がおかしくなる母親の“認知症初期症状”
2011年、父が死去し戸建ての家に一人暮らしをしていた母でしたが、十数年間父親の介護に追われ過ごしていた日々から急に解放され、あれだけ文句を言っていたにも関わらずすっかり脱力モードに入ってしまいました。
両親二人三脚で自営業を営んでいたため、趣味を持つことなど到底できない状況で、親しい友人もおらず、親戚づきあいなどもほとんどしていなかった母は毎日ひきこもるようになってました。
私と姉は近くに住んでおり、代わる代わる孫を連れては遊びに行くようにして過ごしていましたが、父死去から2年ぐらい経ったある日、母が買ってきたアイスを冷凍庫に入れようと開けると同じ未開封のアイスが2箱入っていました。
元々、忘れっぽい性格だったのでその時は見過ごしましたが、その後も他の商品で同じものをどんどん買ってくる現象は続きました。
日々おかしな行動をとり続ける母親に戸惑いながらも強く怒ってしまう日々。
言ってもその場は平静を装う「とりつくろい行動」の母。
そんなやり取りを続けること1年、ついに決定的な出来事が起こりました。
➤次回、『母親の認知症奮闘記②』:https://oyakaigo.jp/article/show/25