介護における『子』の役割とは?
番号 3
介護における子の役割は「把握」する事
『介護の実務的な部分は私達プロに任せてもらって良い、でもお父さんが本当はどうして欲しいか、お母さんが何で困っているのか、の本当の所は私たちでは分かりえない。
介護の真の問題を察知できるのは唯一、「両親だったらこう考えているはず」と考えることができるお子さんしかいないので、ご両親の代弁をして少しでも介護に参画してもらえるとチームとしてこんな心強い事はない』
介護ストレスで突発性難聴になっても尚、新入社員の忙しさを理由に見て見ぬふりを続けてきた私に介護のプロに優しく言われた厳しい一言でした。
仕事にもプロジェクトチームはありますが、まさに介護もプロジェクトチームという側面があると思います。
治療をする医者がいて、日常的にケアをしていただく介護士、プランニングをしてくださるケアマネ、全体の意思決定をしながらリードする介護家族と役割に応じて担う範囲があり、確実に遂行していくという点においてはまさにプロジェクトであると言えるでしょう。
それぞれのタスクが機能し、予算の範囲内で進捗の遅延なく遂行できることこそ最高のパフォーマンスをリリースすることができます。
プロジェクトを大局的に捉え、全体の進捗を常に把握しタイミングを逸さずトラブルには軌道修正できる”プロジェクトマネジメント事務局”の存在が非常に貴重であると言えます。
子としてできる事、それは『限られたプレーヤーでスムーズな介護ができる環境作り』をする、そんなプロジェクトマネジメント事務局になることなのではないでしょうか?
介護の現場では後戻りできない事も多く、ひとたびタイミングを逃し、判断や意思決定が遅れ、
『あの時ああしておけば・・』
と自分に降りかかってこないよう常に最高のパフォーマンスを出せるプロジェクトチームを形成しましょう。

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