介護にこそ必要な親子間の『ダイバーシティ』
番号 4
親子間でもダイバーシティは存在する??尊重を維持するなら間近で見るより遠隔で
昨今、よく聞く言葉であるダイバーシティ。
「多様性」を意味する言葉であり、ビジネスシーンでは「多様な人材を活かす戦略」として扱われ、「性別」「国籍」「年齢」「障害の有無」など、多種多様な属性、個人の価値観・発想を取り入れることで、企業の成長や生産性の向上のみならず個人の幸せまでも同時に目指す考え方とされています。
一見、企業のような集団に適用されるような考え方と思われがちですが、個人の価値観というパーソナリティの部分においては家族と言えど、このダイバーシティは成立すると考えます。
とかく介護の現場においては様々な多様性が存在しており、親子間においてもその価値観や個々の考え方について尊重し合うのが重要だと考えます。
とはいえ、昔は厳格で、人一倍厳しく、色々なことができた親がちょっとのリハビリにわがままを言い、子供のように拒否するような姿は、もはやダイバーシティーの尊重などとは言っていられない状況にも思われます。
介護を受ける親本人は弱った自分に手一杯で余裕もないので、ダイバーシティなどと言っていられないかもしれませんが、介護する側の人間が尊重し合う事で、会社同様、介護の生産性や成果が向上できるのではないかと考えます。
そういった意味ではとくに親子間では弱い自分を見せたくない、見たくないという感情も働きますので遠隔である方が尊重できるのかもしれません。