親介護を意識しすぎない今こそ知りたい、家族も使えるシニア割引

番号 92

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「まだ大丈夫」と思いながら、少しだけ不安になる瞬間

親の物忘れが少し増えた。
外出の回数が減った気がする。
まだ元気なのだけれど、ふと「この先はどうなるのだろう」と考える瞬間が増えてきた――。

先日、テレビのニュースで「認知症や要介護状態になる前の“気になり始めた時期”の過ごし方が、その後の家族関係に大きく影響する」という専門家のコメントを目にしました。

厚生労働省の調査でも、高齢者本人が社会との接点を保ち、家族と自然な会話を続けている家庭ほど、将来的な介護負担感が軽くなる傾向があると報告されています。

とはいえ、この段階で「親介護」という言葉を真正面から出すのは、少し重たく感じてしまうものです。
本人も家族も、「まだそこまでではない」「考えすぎたくない」と思うのが自然ではないでしょうか。

そんな時期にこそ、実は役立つのが、家族も一緒に使えるシニア割引です。
介護サービスではありません。
制度の話でもありません。
暮らしの延長線上にある、ちょっとした仕組みの話です。

「高齢者向け」だけじゃない、家族も助かるシニア割引

シニア割引と聞くと、「本人のためのもの」「高齢者だけが対象」というイメージを持つ方が多いかもしれません。けれど実際には、家族が一緒に使うことで価値が広がる割引も少なくありません。

一緒に動く理由が、割引から生まれる

JR東日本「大人の休日倶楽倶楽部」https://www.jreast.co.jp/otona/

50歳以上から入会できるこの制度は、移動費の負担を下げてくれるだけでなく、家族との外出や帰省のきっかけにもなります。
「遠いからやめておこう」ではなく、
「せっかくだから一緒に行こうか」。

そんな会話が自然に生まれることは、親介護が始まる前の関係づくりとして、とても大切です。


会話が増える割引は、実は文化施設にある

国立美術館 シニア割引
https://www.artmuseums.go.jp/

美術館や博物館のシニア割引は、介護色がほとんどありません。
同じ展示を見て、同じ時間を過ごすことで、
「何が良かった?」
「これ、面白かったね」
といった、前向きな会話が自然に増えます。

心配や確認ではなく、体験を共有する会話。
それが家族関係を穏やかに保ちます。


家族が頑張りすぎないための割引

ダスキン メリーメイド
https://www.duskin.jp/merrymaids/

シニア向けの家事代行サービスは、実は家族のための割引でもあります。
無理をして続ける家事を少し手放すことで、本人の体力が守られ、家族は「手伝わなきゃ」という気持ちから少し自由になります。

役割が減ると、会話が増える。
これは親介護が始まったあとにも、効いてくる違いです。


「見守らない安心」が、家族を楽にする

日本郵便 みまもりサービス
https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/

誰かが様子を見てくれているという安心感があると、
家族の連絡は「確認」ではなく「会話」に変わります。

「心配だから電話する」から、
「声が聞きたくて電話する」へ。

この変化は、思っている以上に大きなものです。

親介護を重くしない家族が、自然にやっていること

親介護が必要になったとき、家族関係が穏やかでいられるかどうかは、実はその前の時期にほぼ決まっていると言われています。

・外部のサービスを使うことに慣れている
・家族が一緒に動く経験がある
・支える・支えられる関係になりすぎていない

家族も使えるシニア割引は、こうした土台を無理なく作ってくれます。
準備というほど構えず、暮らしの延長として取り入れられるからこそ、続けやすいのです。

親介護を意識しすぎる必要はありませんが、「何も考えないまま」過ぎてしまう時間も、少しもったいない気がします。

介護の準備ではなく、今の暮らしを少し楽にする工夫として、家族も一緒に使えるシニア割引を、ひとつ話題にしてみてはいかがでしょうか?

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