免許を返納したシニアが熱視線を送る次世代の“足”
番号 29
こぞって開発が進む『近距離モビリティ』
先日、新しい『近距離モビリティ』を発表した記事を見ました。
『近距離モビリティ』とは、原付バイクなどと比べて小型・軽量で、時速15km以下の低速で走行し、環境負荷が低く短距離移動に適しており、その手軽さから免許返納後の移動手段として活用のみならず、高齢者の移動手段の確保や外出機会の増加や自立した生活を支援するツールとして、様々な自治体でここ数年で急速に普及に取り組まれてきました。
発表された最新のモビリティは近未来的な高いデザイン性と5cmの段差乗り越え、後輪を軸にその場で一回転できる小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などを特長としており、さらに軽量化して折りたためるモデルとなっていました。
また、別のモデルは歩道を走れるスクータータイプで、運転操作感が特に自動車と似ており、距離に応じて気兼ねなく自動車と使い分けることで、利便性に富んだ移動が可能な仕様となっていました。
https://whill.inc/jp/
普及が急速に進む一方で、事故や盗難、バッテリーなどの課題もあり、道路交通法の整備や安全性の確保が急がれます。

高齢者の免許保有率と返納率
2016年度の75歳以上の免許保有率は約41.5%でしたが、2021年度には約48.5%で、高齢化が進むにつれ、高齢者の免許保有率は上昇傾向にあります。
一方で返納率を見ると2016年度は約9.5%で、2021年度では約13.5%とこちらも上昇しているものの、まだ半数近くが免許を保有しているのが現状です。
高速道路の逆走やブレーキの踏み違えなど、昨今の高齢者の安全運転が問題になる中、郊外の地域においての移動手段として車はなくてはならないアイテムであることから、移動手段の確保のバランスが重要な課題となっています。
月額1万数千円でレンタルもできるので、免許を返納した方で近隣の買い物や短距離の移動などでお困りの方は是非、チェックしてみてはいかがでしょうか?

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