変わる高齢者像 “アクティブシニア”急増中
番号 25
フレイル対策に敏感で、ライフスタイルにもこだわりをもつ“アクティブシニア”
先日、ジムのトレーナーが“フレイル”という言葉を口にしていました。
専門家の中などでは一般的に使われているようですが、私にとっては全く馴染のない言葉でした。
チェックしてみるとフレイルとは加齢に伴う心身の虚弱化した状態を指すようで、具体的には以下のような特徴があるようです。
・体重減少
・疲れやすさ
・歩行速度の低下
・筋力の低下
・活動性の低下
これらの症状が互いに関連し合い、悪循環を引き起こすと言われ、このフレイルの状態では、死亡率の上昇、身体能力の低下、感染症リスクの増加などが考えられ、特にシニア初期では注意が必要であると言われています。
以前、シニアの方が病院を集会所のように使い、顔を出さない仲間がいれば「今日は具合悪いのか?」と病院の小ネタのような話が問題になっていましたが、最近では病院という場所を変えジムやディサービスに通うアクティブなシニアが急増してきたというニュースもよく聞きます。
確かに、私の70歳Overのジム仲間は定休日の1日以外は月~日まで週6でオープン後の10時~18時までと、まるで仕事のように通い詰めており、ヨガやピラティス、太極拳など静かなものだけでなく、エアロビクスやボクシングなど激しい有酸素運動もこなし、空き時間はパーソナルトレーニングで筋トレと食事指導のボディメイク、夕方はお風呂で大声でしゃべってストレス発散、という誰もが憧れるような、おおよそフレイルとは無縁な生活を送られています。
自治体によるデジタル化の取組み
マイナンバーカードの取得率は86.6%となっており、東京都の保有枚数率は68.1%、大阪府は67.5%となっているそうです。
こうした背景もあり自治体では、DXの推進により行政手続きのオンライン化や、AI-OCRを活用した業務効率化など、様々なデジタルサービスを展開しています。
冒頭のフレイルに関して言えば、自治体の公式LINEアカウントから、マイナンバーカードを使ったオンラインでのフレイル度チェックと健診予約ができるサービスが開始されており、高齢者の方々が自宅でフレイル度を気軽にチェックし、必要に応じて健診予約を行うことができるようになったというサービスを聞きました。
https://dx.columbusegg.co.jp/
マイナンバーカードの公的個人認証サービスを活用することで、安全性も確保され、さらにLINEアプリの活用で、高齢者にも使いやすいインターフェースが提供され、高齢者の方々がスムーズにフレイル対策やヘルスケアサービスを受けられるようになりました。
ジム友達のような“アクティブシニア”が再雇用で働くケースも増えてきており、『2025年問題』とネガティブなイメージだけではなく、今後シニアの労働力向上など明るい話題も増えてくるのではないでしょうか?