“認知症”と“睡眠”の意外な関係

番号 21

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認知症の方によく見られる「せん妄」と「日没症候群」

先日、母の担当の介護職員の方から

「倒れたのですぐ来てください!!」との連絡をもらいまいた。

慌てて会社を早退し向かうと、倒れているどころか職員の方に掴みかかり、興奮気味に家に帰ると大暴れしていました。

職員総出で対応して頂き、何とか落ち着きを取り戻した所で経緯を聞くと、グループで談笑している時に突然、“もうろう”となり始め、声をかけても反応しなかったため、慌てて連絡をしたとの事。

程なくしてかかりつけの先生も到着し、診察して頂くとどうやら「せん妄」と言う症状との事でした。

これは認知症の方によく見られる症状らしく、睡眠が浅く、夜間の不眠が原因で昼寝が増え、昼夜逆転の不規則な睡眠・覚醒リズムに陥るようになりやすく、またしっかりと目が覚めきれないため起きたものだという事でした。

重度の認知症になると、わずか1時間程度の短時間でさえ連続して眠ることができなくなるらしく、頻回にこの「せん妄」が出現してしまい、不安感から興奮し攻撃的になりやすく、加えて夕方から就床の時間帯に徘徊・焦燥・興奮・奇声などの異常行動が目立つ「日没症候群」という現象もダブルで出現してしまったそうです。

睡眠不足と認知症のリスク

睡眠不足は以前から様々な病気につながるリスクを指摘され、認知症になるリスクもいくつか報告されています。

1.睡眠不足による脳内アミロイドβの蓄積
睡眠不足は脳からアミロイドβの排出を減少させ、その蓄積を促進することが知られています。アミロイドβの蓄積は、アルツハイマー型認知症の主要な病理学的特徴の1つです。

2.睡眠時無呼吸症候群と認知症
睡眠時無呼吸症候群は、認知症のリスク因子の1つと考えられています。適切な治療により、認知症の発症を予防できる可能性があります。

3.短時間の昼寝の効果
30分未満の昼寝をする人は、昼寝をしない人に比べて認知症のリスクが6倍低いことが報告されています。一方、1時間以上の長時間の昼寝では同様の効果は見られません。

4.睡眠不足と認知症のリスク
一般的に成人では7~9時間の睡眠が推奨されています。睡眠時間が短すぎたり長すぎたりすると、認知症のリスクが高まる可能性があるとの報告もあります
また、熟睡した睡眠は、脳内の老廃物の除去に重要な役割を果たします。睡眠の質が低下すると、やはり認知症のリスクが高まる可能性があります。

ますます重要性を増す、睡眠のパーソナルヘルスレコード(PHR)

睡眠は、脳の健康維持に重要な役割を果たしています。適切な睡眠は、認知機能の維持や向上のみならず、がんの発症リスクや心臓病、糖尿病などの身体的健康問題のリスクを高める可能性が指摘されています。

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