訪問介護につきものの“あの問題”
番号 15
気軽に実家に出入りする“見知らぬ男”
実家で在宅介護をしていた父の元には色々なケアサポートの方々が出入りしていました。
医師や看護師の方はもちろん、ケアマネの方やヘルパーさんでも入浴介助の方やショートステイで送迎の方、定期訪問で生活環境などをチェックする自治体職員など、家に帰る度に入れ代わり立ち代わり見知らぬ方がいるような印象でした。
父の転倒事故で極力、在宅する機会を増やしていましたが、仕事や買い物などでどうしても不在する事も多く、デイサービスや入浴巡回などで送迎される際はリーダーの方に合鍵を渡し、運用していましたが、リーダー以外の方が出入りする際、非常に不便になってしまうので、金目のものも無いし、不用心と思いつつも昼間は開けっ放しにしていました。
ある時、買い物を終えた母が家に帰ってみると、父のいる奥の部屋から笑い声が聞こえてきました。
ヘルパーさんが来る時間ではないのに・・と不審に思いながらのぞいてみると近くの介護施設のポロシャツを着た男性が一人で父と座って談笑していました。
聞けば、その方は近くのご家庭のデイサービスで回るドライバー兼介護士で、父がいつもデイサービスやヘルパーさんが出入りしているのを目撃し、何か自分にお役立ちできることはないか?と様子を見に来てくれたという。
近くで作業されていた介護職員の方が親切心でわざわざ見に来てくれたと知り、母もすっかり安心し、そこから数時間、母の止まらない“介護グチトーク”のオンステージ(ロングバージョン)を炸裂させた所、たまりかねたその男性が「では私、そろそろ帰りますので・・」と引き上げていったとそうです。
シニアのハートを奪った男の巧みな“アイドル戦略”
ほどなくして私が帰宅してみると、興奮冷めやらぬ両親が「あの方ともう一回話したい」と、アイドルに撃ち抜かれたファンのようにキャピキャピ盛り上がっていました。
そんな“アイドルおじさん”ですが、その後、近くのお宅への出没情報などはあるにも関わらず、実家には全く来てくれることなく、見事にファン心理を揺すぶり倒され、トランス状態なコアファンの父親がついに
「彼に仕事を依頼したいから連絡してくれ」
と、現在の介護サービスから“推し変”を決心する事態にまで発展したのです。
“アイドルおじさん”の意外な正体
とはいえ、名刺とかも置いていかず名前も連絡先も分からないので、手がかりはポロシャツに書いてあったという介護施設名だけです。
それだけ熱心に営業されているような方なら、きっとすぐたどり着くだろうと直接施設に電話してみると、受付の方から慌てて施設長に代わるといった物々しさ。
何やら不穏な雰囲気を感じつつも“アイドルおじさん”の特徴を話してみると、なんと数か月前にトラブルでクビになった職員であることが判明。
しかもその男は在宅介護のお宅をチェックし、その施設の職員を語り家に上がりこみ、介護の苦労話に乗るようなふりをしながらスキを見て金品を盗んでいるという警察も手配中の人物であることが発覚。
1ミリもアイドル感を感じさせないエピソードに愕然とする一方、多くのヘルパーさんが出入りする在宅介護のスキをついた犯行手口とリアルに我が家もターゲットにされた事に一気に凍り付いたのと同時に、犯罪者すらも面倒くさいと尻尾を巻くほどの、母の“介護グチトークオンステージ”に初めてスタンディングオベーションを送りました。
「面倒くさい」と言われても、こだわりたいセキュリティ
普段から多くのヘルパーさんが出入りしてくると、月に1度しか来ない職員の方やスポットで入る業者さんなど、知らない方が家に来ても特に警戒しなくなってきます。
また、玄関の出入りでイチイチ鍵の開け閉めをしているのも介護職員の方も煩わしいと思う場面があるかもしれません。
しかし、デイサービスの送迎などでは施設名の入ったワンボックスが自宅の前にしばらく停車し、乗り降りしているので、在宅介護をしているお宅だとすぐに分かってしまいます。
キーボックスなどを活用してみるも暗証番号が漏れないか心配だったり、外からボックスが丸見えだったり、セキュリティ面では依然不安が残ります。
そんな訪問介護の長らくの問題を解決するべく登場したのが、世界初Wi-Fiで遠隔管理できるテンキー型スマートロック『RemoteLOCK(リモートロック)』です。
リモートロックの特徴は介護職員、配食サービス、家族と入所者ごとに異なる暗証番号をパソコンの画面から簡単に発行でき、解錠できる時間帯を利用曜日に指定でき、夜間や休日に不正侵入を防ぎます。
さらに、家族に解錠・施錠のメール通知が届くので遠隔から帰宅のチェックができるという優れものです。
在宅介護ではどうしても人の出入りが必要になり、管理も煩雑になりやすいですし、体調の急変など緊急事態での駆けつけの場合、遠隔で解錠できる機能は非常に重宝します。
是非、親のリモート介護実施中の方は導入を検討してみてはいかがでしょうか?
■世界初のWiFi型スマートロック
RemoteLOCK
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