親が自分から「認知症だ」と言う日なんて来ない⁈

番号 12

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認知症"治療"はいつからでも始められるものではない

先般、画期的な認知症治療薬が承認され認知症に悩む患者さんのみならず、家族にとってもこれ以上にない朗報だったと思います。

認知症との付き合い方としてコミュニケーションを頻繁にとったり、脳トレのような記憶を呼び起こすリハビリテーションを施したり、家族一丸で何とか進行を遅らせる努力をしてきましたが、それでも2~3年ぐらいで一気に悪化した印象があります。

“治療薬”と呼ばれていますが、添付文書の効能又は効果に関連する注意には『本剤は、疾患の進行を完全に停止、又は疾患を治癒させるものではない。』と明記されています。
治療と聞けば『治る』と思いがちですが、あくまで進行を薬で抑制するという意味で、従来の認知症患者・家族にとってはやはり画期的な朗報だったと言えます。

すでに中等度以上になってしまった母も最初は名前が浮かばない、何度も同じ話をしてしまうなど、更年期障害の延長的な感じで、まさか認知症に進むとは思ってもしませんでしたが、そのうち孫や親戚など近しい人の名前を忘れてしまったり、約束をまるまる忘れてすっぽかしてしまったり、家に帰れなくなったりと、人一倍神経質でマメな性格な母では考えられない症状が次々に出てきてしまい毎週、実家に帰る度に困惑していたことを思い出します。

本人も「最近、頭がおかしくなっちゃって・・」と自虐的に取り繕っていましたが、自分でもよく分からないうちに記憶がなくなり、自覚がないのにおかしな行動をとってしまうことに本人が一番困惑していたことでしょう。

そんな誰も笑えないエピソードに終止符を打つべく期待される治療薬ですが、“投与対象”とされているものをご存じでしょうか?

確認すると、『アルツハイマー病による“軽度”認知障害、または“軽度”の認知症に限定されており、これらの病気よりも早期、または後期段階での治療開始に関する安全性と有効性のデータはありません。』
とされています。

つまり、投与対象は“軽度”の認知症患者であり、母のように既に中度以上に進行が進んでしまっている人は投与対象外となるため、いかに早期の段階で専門医に相談できるかが、ますます重要になってくるのです。

母も60代後半あたりから自覚しながらも、「そんなまだ若いうちから認知症の検査や受診するなんて恥ずかしい!」と、かなり抵抗しており、あの役所を巻き込んだ「徘徊警察保護事件」のような症状が進んだ事件が勃発して初めて受診したという経験があり、あの時もしこの治療薬があったとして処方されてなかったのでは・・と投与対象外の今でもゾッとします。

母も認知症を発症して7~8年になり、当時は進行を遅らせるアイテムはまだまだ少なかったですが、今では薬剤以外にも声に応答できるコミュニケーションロボットや聴覚に施すものなどいくつかの認知症対策グッズが登場しています。

重症度が進んでくると判断能力などがなくなり、家族が本人に代わる重要な判断を全て代行しなければならない状況に必ずなります。
本人がいかに嫌がろうが“おかしい”と自覚があるうちにオープンにして、適切なタイミングで治療を開始する環境を作ることこそが、後々不利にならない為の得策ではないでしょうか?

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