介護施設のICT化から目が離せない

番号 11

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介護施設選びにもう一つの“視点”

昔から言葉遣いや態度にうるさかった父は、体が不自由になったせいもあり、ますますパワーアップしてしまい、度々担当のヘルパーさんとトラブルになっていました。
ヘルパーさんが親しみを込めて接して下さる話し方を
「子供扱いして、馬鹿にしやがって!!」
と激昂したり、介助の場面では
「やさしさが足りない」
とか、訳の分からない被害妄想を繰り広げ、案の定、付き合いきれなくなったヘルパーさん側から続々と“担当拒否”を言われる始末でした。

人手が全く足りていない中にも関わらず、新しいヘルパーさんを何とか工面して派遣して頂き、この“シルバーモンスター”への対応マニュアルに従い、言葉を選びながら丁寧に接して下さっているにもかかわらず、相変わらずな乱暴な物言いで、あれこれとわがままをわめき散らかす父こそが一番態度悪い、という現場の全員が満場一致で感じている空気感に子として恥ずかしく、気まずい思いをしていたことを思い出します。

こんなモンスターを野放しにさせすぎてしまったせいか、昨今ますますの介護職不足が深刻化する中、訪問スケジュールや訪問記録の効率化、ペーパーレスといった所で介護施設のICT化が著しいです。

独自の見守りセンサーで自施設と近隣の在宅介護家庭をつなぎ、利用者のケア計画書や、利用・提供内容の帳票管理、給付から請求管理まで幅広い業務を網羅し、さらにヘルパーさんの訪問スケジュール管理や訪問記録、デイサービスの予定・実績、連絡ノート・日誌などをタブレットで効率的に作成・管理し、介護家族とも共有するサービスまで実施している施設もあります。
施設側も介護家族側もお互い『いつ、誰が、何をした』という事が明確に記録でも残ることで、合理的に介護を進めていくことが可能です。

昨今、介護施設への待機組や在宅介護希望も増えている事から一人のヘルパーさんに対する掛け持ちがキャパオーバー気味で、対応の質の低下を懸念する声もあり、こういったICT化は当然の流れで、急務であるといった背景から政府もICT化を進めています。
■介護現場におけるICTの利用促進-厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/kaigo-ict.html

とはいえ、導入する施設側もICTに対する知識であったり、使いこなせる人員を揃えたりと課題も多く、導入コストも考えると気軽に導入できない現状もあり、まだまだハードルが高い印象です。

在宅で日頃から近隣でICTの整った介護施設と交流しておくことで、仮に認知症が進み在宅介護が難しくなってきた時などスムーズに移行できると思いますので、そんな視点で近所の介護施設を選んでみてはいかがでしょうか?

例)
・SOMPOケアが提供する未来の介護
https://www.sompocare.com/feature/mirainokaigo/

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