距離を取る介護、『リモート介護』とは

番号 2

# 大切な家族へ

# 介護の準備

『リモート介護』とは

リモート介護とは、主に親と離れて暮らす子が、加齢や病気などで日常的にサポートが必要になった親を遠隔から介護するような状態を指します。
昨今では介護する家族が自身の生活に極力影響が出ないよう選択するケースも増えています。

初期投資など環境作りに負担がかかりますが、親が元気で判断能力があるうちに整備できることで親が過ごしやすい生活環境を作りながら自身の生活も維持する基盤固めができることは大きなメリットといえるでしょう。

ここ数年、勤務先でテレワークなどリモート環境が急速に進化し、以前のように対面で一日かけて受診して薬をもらうような機会も減り、ますますリモート介護がしやすくなりました。

また、リモート環境さえあれば、近所のかかりつけクリニックや介護施設などとも連携することで、高齢者の一人暮らしも安心してサポートできるようになります。

介護する人もされる人も生活が両立できるよう、早くからリモート介護できるような環境作りをする事をお勧めします、

メリット

① 介護者の精神的、肉体的ストレスの軽減
親と同居していない分、介護と切り離される時間ができ、物理的な距離を取れることで、常にそばにいて介護にかかわるよりもストレスが少なくて済むことです。

② 被保険者も介護者も転居する必要がない
お互い現在住んでいる地域を離れる必要がないので、介護に専念するために勤め先を退職する「介護離職」を回避しやすくなります。
また、同居や対面に比べ、負担を少なくできるので介護休暇のような制度を利用しなくても、リモートワークやフレックス通勤などの範囲でライフワークバランスがとりやすくなります。

③ 介護保険サービスを利用しやすい
急きょ親の介護が必要になった場合、「現在、遠距離介護をしている」というケースに対しては、生活状況を考慮されて入居の優先順位が高めになる傾向があります。

老人ホームに入居できず待機している方が多い中、少しでも早く入居できるというのは大きなメリットです。

デメリット

① 緊急時の対応が難しい
② 費用負担が大きくなる可能性大
③ 外出が減り、引きこもり・運動不足になりがち

【負担増が懸念される費用例】
・住宅改修費
 *介護保険制度では、バリアフリー改修に対して20万円を上限に介護給付を受けることができる。

・交通費
 *JAL、ANA、スターフライヤー、ソラシドエアーなどでは“介護帰省割”あり

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