団塊ジュニア世代と『親介護世代』
番号 6
団塊ジュニア世代と『親介護世代』
団塊ジュニアの世代と言われた1971(昭和46)年~1974(昭和49)年に生まれ、現在、働き盛り真っ只中の48~52歳。
第2次ベビーブームの最中、合計800万人を超えるこの世代の人達は団塊世代と呼ばれる親達から毎年200万人ペースで産まれ、とにかく“競争”を強いられてきました。壮絶な受験戦争に始まり、就職や出世競争と、重要な局面ではその都度、激しい競争にさらされてきました。
日本経済を作ってきた親達はバブル経済を作り自分の子達にも淡い世界の恩恵を受けて欲しいとあれこれレールを敷こうと躍起になっていましたが、リーマンショック、証券、銀行の経営破綻など次々と起こる“生存競争”を逆に見せつけられ、子世代はレールに取り残されたまま恩恵など微塵も受けることはありませんでした。
そんな競争をくぐりぬけてきた団塊世代の親達は今、74~76歳の後期高齢者と呼ばれる医療制度区分に入り、その子供世代は望まざるも世界に先駆けて一気に『親介護世代』に変貌することになってしまったのです。